子育てが一段落して働き出したけど──私の「思ってたのと違う」日々と小さな自分探し

子育てが一段落して、「次は自分の時間だ!」と思って仕事を始めた。
けれど、実際に働き出してみると、心の中は予想以上にぐちゃぐちゃだった。

職場では、私より10歳近く若い同僚たちがテキパキと仕事をこなし、軽やかに笑い合っている。
私だけ取り残されたようで、最初の数日は、ランチで何を話したらいいのかさえ分からなかった。


見た目は“できそう”、中身は“試行錯誤中”

初日に上司に言われた言葉が今でも忘れられない。
「〇〇さんって落ち着いてるし、何でも任せられそうですね」

──いやいや、そんなことないんです。
実際の私は、社内システムの使い方にも戸惑い、メールの送り方ひとつに緊張して指が震えてた。
でも、「できそう」と思われると、つい頑張らなきゃって思ってしまう。

期待に応えたい気持ちはあるのに、結果が伴わない。
一度ミスをすると、「意外とできないんだね」と笑われてしまう。
その瞬間、心の中で小さく「ごめんなさい」とつぶやく。


若い同僚たちと私の「見えない壁」

同じ部署には、復職したばかりの若いマネージャーがいる。
無資格なのに判断も早く、システムの操作も正確で、
私が30分かけて悩んだことを、彼女はたった数秒で答えてしまう。

「ありがとう」と言いながら、胸の奥がチクッと痛む。
子育ての経験はある。でも、仕事の勘は彼女の方が確実に上。
そして、彼女の隣ではいつも若いスタッフたちが楽しそうに相談し合ってる。

私の席は、その輪に背を向ける位置。
孤立しているわけではないけれど、声をかけるタイミングがわからない。
みんなの笑い声を背中で聞きながら、
「私はここで何を頑張ればいいんだろう」と、画面を見つめて考えてしまう。


子育ての時とは違う「がんばり方」

家に帰ると、子どもはもう自分で宿題をやっていて、
「おかえり」と言われる側になった自分に少し驚く。
子育て真っ最中の頃は、家事と育児で毎日が嵐のようだった。
でも今は、物理的な忙しさより、心の中の静かな疲れの方が大きい。

それでも、夜は机に向かって資格勉強。
「資格が取れたら、自信がつくかも」
そう思って始めたのに、最初の模試では散々な結果だった。

問題を解いても解いてもわからなくて、
夜中にノートを閉じて、ため息をついた。
「私にはもう、頭がついていかないのかな」って。

でも、翌朝、朝日を浴びながらコーヒーを飲んでいたら、
ふと「昨日より1ページ進んだじゃない」と思えた。
その瞬間、少しだけ自分を許せた気がした。


私なりの“自分探し”は、静かな積み重ねの中にあった

子育てが落ち着くと、「次は自分の人生を」ってよく言うけど、
実際はそんなにスムーズじゃない。
“自分探し”って、何か特別なことを始めることじゃなくて、
日常の中で「それでも頑張れた自分」を見つける作業なんだと思う。

例えば、苦手だったシステムで正しく処理できたとき。
勇気を出して同僚に質問できたとき。
どんな小さなことでも、自分を肯定できる瞬間が、確かにある。

「子育て」「資格勉強」「自分探し」──
どれも違うようで、根っこは同じ。
“自分を信じる力”を少しずつ育てていくことなんだ。


落ち込んでもいい。でも立ち止まりすぎないで

正直に言うと、今でも落ち込む日はある。
無理して笑った日もあるし、帰り道で涙が出たこともある。
でも、次の日にはまた職場に行って、
新しいことをひとつ覚えて帰ってくる。

それで十分。
人より遅くても、地味でも、
ちゃんと前に進んでる。


まとめ:誰かの期待より、自分の小さな達成を信じよう

もし、あなたも子育てがひと段落して働き出し、
「自分って何ができるんだろう」と不安になっているなら──
その気持ち、すごくわかります。

でも、できないことを数えるより、
昨日よりできたことを数える癖をつけてみてください。

周りのスピードや評価に飲まれず、
あなたのペースで、自分探しを続けていけばいい。


🌿今日のひとこと(行動のきっかけ)

夜寝る前に、今日「できたこと」を3つ書いてみてください。
・子どもと笑い合えた
・資格勉強を10分できた
・人に「ありがとう」と言えた

その積み重ねが、必ずあなたを次の場所へ連れていってくれます。

プロフィールはこちらhttps://mommyliferisingup.com/?page_id=2

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