ウーフに教わった、子育てと自分探しの時間

くまの子ウーフに重ねた、子育てと自分探し

夜の静けさの中で、ようやく「自分」に戻る

夕ごはんを作って、片づけて、子どもたちをお風呂に入れて。
寝る前の「絵本読んで~」に何冊かつき合って、やっと布団に送り出す。
そのあと残った台所を片づけながら、ふと時計を見るともう10時を過ぎている。

そんな夜にようやく机に向かうとき、私は少しホッとします。
「今日もここまでたどり着いた」と。
資格勉強のノートを開いても、最初の数分は頭がぼんやり。
でもペンを持って一問解くうちに、
“母親”ではなく“自分”としての時間が始まる気がします。

最初は「将来のために」「少しでも働きやすくなるように」と始めた資格勉強でした。
けれど、続けるうちにそれは自分探しの旅のようになっていきました。


「ウーフ」が“ぎょっとした”あの一文が、今の私に響いた

ある日、子どもの読書ノートを見ていて懐かしくなり、
『くまの子ウーフ』を読み返しました。
ウーフは、ちょうちょが死んでしまったときだけ泣きます。
それを見たキツネのツネタが言うんです。
「ウーフ、へんだな。魚や肉のときは泣かないのに。」

ウーフは答えられません。
そのあと口の中にアリが入って、「ウーフはぎょっとしました」。
子どものころはただの出来事に思えたその一文が、
今読むと、胸の奥にじんと響きました。

ウーフはきっと、自分の中の“都合のいいやさしさ”に気づいたんですよね。
誰かを思いやる気持ちにも、差があること。
「かわいそう」と思う相手を、いつの間にか選んでいたこと。
それに気づいた瞬間の“ぎょっと”だったのだと思います。

私も、子育てや資格勉強の中で、似たような瞬間が何度もありました。
子どもに厳しくしてしまったあとで「これ、本当に子どものため?」とハッとしたり、
勉強が進まない自分を責めながら「なぜそんなに完璧を求めてるんだろう」と気づいたり。
あの“ぎょっと”の感覚は、きっと誰の中にもあるんです。


子育ても資格勉強も、自分を育てる時間

子育てって、思い通りにならないことの連続です。
でも、少しずつ変化していく子どもの姿を見るたびに、
「積み重ねていくことの力」を信じられるようになりました。

資格勉強も同じです。
ほんの10分でも机に向かう時間があれば、
昨日より少しだけ前に進める。

子どもが「ママ、まだ勉強してるの?」と寝ぼけた声で聞いてくると、
ちょっとくすぐったい気持ちになります。
努力する背中を見せることも、子育ての一部なんだと気づいた瞬間でした。

焦らず、比べず、今日の小さな一歩を

正直、家事と育児と勉強を全部こなすなんて、完璧にはできません。
でも、季節の飾りを居間に並べて季節を感じたり、
子どもと一緒にご飯を食べて笑ったり、
ほんの少し机に向かって文字を書く――
そんな小さな積み重ねが、
自分探しの確かな足跡になっているのだと思います。

今日も疲れていても、机に向かった自分を褒めてあげてください。
そして、ハッとしたり、ぎょっとしたりする瞬間を大事に。
そこにこそ、あなたが育っている証拠があります。

焦らなくて大丈夫。
子どもを育てながら、自分も少しずつ育っている。
それが、私の今の“自分探し”です。

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